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2014年03月10日

『ごちそうさん』を見て思う

先週末の朝、BSプレミアムでNHKの連続テレビ小説『ごちそうさん』を拝見いたしておりましたら、大変印象にのこる場面がございました。


時は戦時中。主人公のめ以子のもとにわが子の戦死の報が届きます。わが子を失ったという苦しみ。とても文章などでは表現できない苦しみだと思います。茫然自失のめ以子は一晩中森の中をさまよい歩き、村人に助けられ家に帰ってきます。


家に帰ってきため以子に義姉(だったと思います。不正確でしたら申し訳ありません。)がかけた言葉。


「あんさん一言だけ言っておきますけどな、わが子が死んだという苦しみは、一年やそこら泣き明かしたかてどうにもなりまへんえ。十年、二十年、ときには一生付き合っていかなあきまへん。その覚悟を持たなあきまへん。」


この義姉は、何かとめ以子にいけずをする、物語のなかでも強烈な個性をもった存在として描かれています。しかしこの義姉も、かつてわが子を事故で失い、嫁ぎ先を追われるというあまりににつらい過去を持っています。心がゆがんでしまう義姉の姿も物語のなかで描かれていたやに記憶いたしております。


その義姉の言葉。私には大変印象に残りました。


悩みが深い方、心に余裕を失っておられる方は、すぐに苦しみから抜け出したい、すぐに願いが叶うといいと考えがちになるのではないかと思います。しかし、実際は、長い時間をかけて苦しみから抜け出していったり、願い事が叶っていったりするものだと思うのです。九頭竜大社の『心の器づくり』も長い時間をかけて、それこそ生涯行っていくものでございます。


ですから、九頭竜弁財天大神様に心をこめてお祈りされるときも、どうか「すぐに」とお考えにならずに、長い時間がかかっていくものだというお気持ちでお祈りをいただければと存じます。九頭竜弁財天大神様は、ときには長い時間がかかることがあろうとも、必ずその人にとってよい方向に、幸いに人生をお導きくださいます。


今回はここまでにさせていただきたく存じます。
なお、今回紹介させていただいた『ごちそうさん』の場面やせりふは、なにぶん、一度拝見しただけでしたので、やや不正確なところがあるかもしれませんが、どうかご容赦ください。


今回もご覧くださりありがとうございました。








Posted by 九頭竜大社  at 10:39 │Comments(0)

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