天地清浄の境地
天地清浄の境地という少し難しいタイトルになりました。
本殿正面の向かって右側にある天地清浄の石灯籠です。
もちろん天地清浄の境地とは深遠な境地なのでしょうが、ごくごく簡単に申し上げるならば、「あんまり気にするな」ということ。
九頭竜弁財天大神様は女神さまですから、「そんなに気にしないでね」という風に言い換えてみましょうか。
自分がしっかりとした考えを持って、着実に一歩一歩ものごとをすすめていたとしても、なかなか分かってくれない人、やっかんだり嫌なことばかり言ったりする人が出てくるわけです。そんな嫌なことを見聞きしても「そんなに気にしないでね」というわけです。
おもしろくないことや理解に苦しむことや心外に思うようなことを見聞きすることも多いわけです。そんなときも「そんなに気にしないでね」というわけです。
嫌なことを見聞きしてもそれほど気にしないでさらさらと受け流してゆくことが出来る、淡々と自分がすべきことに取り組むことが出来る、それが天地清浄の境地なのではないかなと感じております。
とても難しいことですが、これが「心の器づくり」をすすめていった先に見えてくる境地なのではないかと思うのです。